グレイトブリテン・ササカワ財団の“ジャパン・エクスピリエンス”に参加した英国人十代のグループは、今回の訪問を成功と評しました。この新しいプログラムは、英国の都心部に住む若者に現代日本の社会を紹介することで、自分達の生活と比較し、そして日本に対する固定的概念を無くすことを目的として開始されました。日英議会グループのメンバーでもあるグラスゴー・ポラックのイアン・ディビッドソン氏によってグラスゴーにあるロスホール・アカデミーが紹介されました。大きな総合制中等学校が日本との交流に参加するのは始めてのことです。
グレイトブリテン・ササカワ財団はブリティッシュ・カウンシル東京、そして大阪インターナショナル・ハウス財団と共同して、関西地方への訪問プログラムを創案しました。日本航空からは航空賃の支援及びヒースロー空港での素晴らしい対応を受け、また彼らの出発に先駆けてそれぞれにショルダーバッグをも提供して下さいました。
17歳の学生10名と教師2名が10月10日から20日の10日間大阪を訪問しました。日本の家庭を体験するため、生徒及び教師は日本人のホストファミリーのもとに滞在しました。参加者は毎日工業、教育、政治、環境、宗教、そして公共交通機関等、様々な分野から日本の社会を体験することができました。
旅の最初から最後まで彼らは様々な要求をしてきました。その中には広島への日帰り旅行、神戸の地震センターへの訪問、老人ホームへの訪問、学校交流、部落民のコミュニティへの訪問とボランティア活動、そして日本人の若者との交流などがありました。早朝3時に大阪市営魚市場を訪問し、また警察署も訪問しました。また伝統的な日本の風景を求めて岐阜県白川郷を訪れ、旅館に宿泊し、地元のどぶくろ祭にも参加しました。大学の相撲部では部活に参加し、相撲を体験しました。旅行中生徒達は自分達のグラスゴーでの生活と日本の生活を比較するため、質問する機会も与えられました。
言語の違いがあったにも関わらず、スコットランド人と日本人参加者はうまく交流することができました。 旅行が終わる頃には、お互いに友情が芽生え、またグラスゴーと大阪の関係がより近くなっていました。
スコットランド人参加者からの感想:
“日本のティーネージャーは私達と同じ!”
“スコットランドは犯罪が多発し、ゴミが沢山捨てられているけど、日本は全く違う。”
“日本人は人生や仕事に対してスコットランド人よりも肯定的に考えている。”
“すでに高校のホームステイ先と連絡を取り合っていて、ホームステイ先のお母さんに手紙を書くの。”
“とても素晴らしい経験でした。”
生徒達は神戸地震研究センターにて地震の影響などを学ぶ