1983年に当時の財団法人日本船舶振興会(現日本財団)会長、故笹川良一氏と当時の英国首相、マーガレット・サッチャー氏による会談が行なわれ、日英関係について話し合われました。より多くのイギリス人が日本を知り、より多くの日本人が英国を知り、相互理解を深め、友好関係を促進するための活動を支援していくことに合意がなされました。そして民間機関として、1985年5月に英国の財団として発足したのがグレイトブリテン・ササカワ財団であります。当財団は日本船舶振興会(現日本財団)からの寄付金約30億円を基金として英国のチャリティー団体として登録設立されました。
グレイトブリテン・ササカワ財団では、日本と英国の相互理解に寄与し得ると見とめられる案件に対し、英国または日本国籍を持つ組織・団体を対象として次の分野の事業に助成を行ないます。
- 芸術・文化
- 科学・技術・環境
- 人物・社会交流
- 日本語教育
- 医学
- 学校・教育・青少年交流
- スポーツ
当財団は事業の規模の大小関係無く、数多くの小規模な事業への助成も行なっております。事業の規模は小さくとも、小さな地域内で行なわれる活動の方がより地元地域の人達へ直接的な交流へと繋がると考えているからです。例として、これまで下記のような事業に助成を行ないました。
- 日英両国の学者、各分野の専門家、芸術家、教育者、青少年、ジャーナリスト、そしてNGO団体の日英相互訪問交流事業
- 共同研究、セミナー、ワークショップ、講演会の開催や、各分野の専門書の出版事業
- 英国の大学や学校における日本語教育及び日本文化の研究事業
- 芸術家、音楽家、映画製作者、作家や劇団による展示会、公演会の開催
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